坊さん座談会
〜仏教的にLGBTってどうなのか、聞いてきました〜
え、即日出家って可能なの……!?
- 金沢
- 今回の相談者が実際に出家をする場合って、まず何をすればいいんですかね。初めの第一歩というか。
- 本多・大澤
- 師匠を探す……でしょうか。
- 一同
- (笑)
- 太田
- RPGっぽいですね(笑)
- 大澤
- 師匠がいない出家っていうのが基本的にありえないんです。
- 金沢
- へ~。
- 大澤
- なので、例えば本山とされるような大きなお寺であっても(※泊まり込みの参禅修行プログラムを実施している)、まとめて出家するっていうのは基本的にはないんですよね。
- 本多
- 一部ではあるみたいなんですけどね。
- 金沢
- ちなみに一般的には出家したいと思い立ってからどれくらいの期間で僧になれるというか、出家が完了するものなんですか?
- 太田
- 確かに気になる!
- 大澤
- 師匠が「うん」と言いさえすればもう思い立ったその日のうちにでも。
- 太田
- え~!?
- 本多
- 出家の儀式自体は一日で終わっちゃう。むしろそこから戒律を守ることが重要というか。
- 金沢
- 即日出家、俗世ソクサリ!?
- 太田
- クレジットカードの発行より早いんですね。
- 本多
- そうですね(笑)。
- 大澤
- ただ僧籍というものがあって、各宗派に事務手続きをする役所のようなところがあるんです。基本的にはそこに登録されて初めて「○○宗のお坊さん」ってことになります。それには時間はかかりますけど、自分の心として今からお坊さんになるんだっていうのは、楽天カードマンより早いですね。
- 太田
- なるほど~。
太田「だから、やっぱり、出家ナメんなって感じですよね。」
- 金沢
- じゃあなんていうか、形式的なことよりもその人自身の意思を尊重するって感じなんですね。
- 本多
- 日本ではそんな感じですね。タイなんかだと形式をかなり重視するんですけど。
- 太田
- やっぱりそこも国によって違うんですね。ある意味日本では僧になりやすいというか。
- 金沢
- 開かれてるんですかね。
- 本多
- そう、開かれてる方だと思う。ただあまりにも開かれすぎていて、じゃあお前ら一体何を守ってんだよっていうところで、お坊さんなのかお坊さんじゃないのかの議論があったりもするんですけどね。
- 太田
- そうですよね。だから、やっぱり、出家ナメんなって感じですよね。
- 一同
- (笑)
- 太田
- 出家の前にモテるよう頑張れっていう。
- 金沢
- 諦めんなっていうね。
- 本多
- 確かに、出家するのは一回モテてみてからの方がいいと思うな~。
- 大澤
- その方が絶対悔いがないよね。全力でモテるよう努力してみて、チャレンジしたその先に何かあるかもしんないじゃないですか。
- 一同
- (笑)
結論:とりあえず、モテてみてから考えれば?
- 金沢
- ということで、処方箋としては、出家する前にまずモテる努力を最大限頑張れ、といったところでしょうか。……それが難しいのかもしれませんが。ただ、本当に嫌になったらいつでも仏教の世界の扉を叩くことができる、ということがお二人のお話でわかったので、それだけでも収穫ですよね。気が楽になるというか。
- 本多
- この方にはお釈迦様のこのエピソードを贈ります。その昔、ものすごく美人な女性がいて、その親御さんから「この子をめとってくれ」ってお釈迦さんが頼まれたんですね。でもお釈迦様は、「その人、ウ◯コの詰まった革袋みたいなもんでしょ。触るのもイヤ」って言って断ったんです。それで、親御さんはそのことにすごく感動して、つまり見た目で人を判断しなかったお釈迦様に感服して、仏教に帰依した。そんなことを言われた女性はと言うと、「てめえこの野郎」って怒った、っていう逸話が残ってるんです。ウ◯コをウ◯コのまま愛せよ、ということですね。
- 金沢
- ……らしいです!!それでは、お時間になりましたので、本日は本当にありがとうございました。
- 一同
- (笑)
- 本多・大澤
- ありがとうございました。
- 太田
- また定期的に相談したいです!
- 金沢
- ほんとそれよ〜。
- 本多
- 是非、また呼んでください!
- 大澤
- 私もまたやりたいです〜!
おわり