ゲイの井戸端会議にノンケが立ち会ってみた
~ゲイの「はたらく」編③~
ゲイは、ゲイなだけじゃない
- 司会
- 太田はある程度の規模のコミュニティでゲイとして受け入れられているわけだけど、そういう環境の中で感じることは何かあった?
- 太田
- 僕的に学びだったのは、ゲイ的なセンス、一般化するのは難しいけど、自分の感性を出していっても案外大丈夫なんだな、ってことかな。
こういうことを言うと男子たちは引くんだ、とか前は思ってたけど、思いのほかそんなことはなかった。
- 司会
- ゲイ的センスを出してみて、周りはどういうリアクションをとったの?
- 太田
- 新しくて、身近にないタイプの笑いで面白いって感じだったのかな。
翔は実際僕が現れてゲイっぽいというか、僕っぽいネタをやりだしたときどう思ったの? 語尾に「~み」を付けた言葉を連呼したり、「脱げよ!」って叫んだりさ。
- 小泉
- 基本的にネタが下品だよね(笑)。
- 武田
- そういう芸風だからね。みんなおびえてるんじゃない……?
- 小泉
- それがさ、うちのシェアハウスの特徴だと思うんだけど(※太田は、そのシェアハウスによく遊びにいく)、誰も太田におびえてないんだよね。すごく心を開いてて、「~み」とか太田が叫んでても、「それイイネ」って自分でも使うようになる、みたいな。LINEなんかでもよく使うようになったしね、「~み」。
- 井上
- もともとオープンなマインドをもった人が多いのかな。
- 小泉
- 初見は、面白いヤツきた~!って印象だった。
- 阿部
- そうだね。そんな感じ。
- 丸吉
- それは太田のやり方が素敵だったからなんじゃない?
人として魅力的っていうか。
- 小泉
- ネタが豊富で面白いしね。
- 丸吉
- ゲイっていうのは構成要素の一部であってさ、それがその人を決めるものじゃないじゃん。
だから太田のもってる人間性がすごく素敵だったんじゃないかな。それでみんなに受け入れられた。
- 小泉
- うん。本当にそう思う。
- 司会
- 当然のことなのかもしれないけど、カミングアウトが受け入れられるかどうかって、実はゲイそのものがどうとかいうことよりも、カミングアウトする人の人間性、周囲の人との間に築いた関係性に大きく左右されるのかもしれないね。
……って、太田を褒める流れ?
- 武田
- つまんな~い。さっさと次の話題いきましょ?
- 一同
- (笑)