ゲイの井戸端会議にノンケが立ち会ってみた
~ゲイの「はたらく」編②~
- 2015.4.7
- 金沢 よう
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ショボめ人生まっしぐら
- 武田
- あのさ、自分の人生、たかが知れたものになるのかなって思ってて、いま(笑)。
- 太田
- あ〜〜。
- 武田
- 平日はごくフツーの会社員で遅くまで残業して、土日はといえば家でごろごろするか、彼氏や友達と遊ぶくらい。このまま何もアクションを起こさず働いていたら、同じような生活をずっと続けちゃうんだろうなって思う。
将来そういう生活に満足できてたら別にいいんだろうけど、たかが知れた人生だな、って思ってしまうんだよね。 - 司会
- それを変えたいと思ってるの?
- 武田
- そこなんだよね。たかが知れた人生でもいいのかなって思う自分もいて。そこにセクシュアリティは関係ないんだと思う。
なんていうか、夢のないノンケ男子の話も聞きたいよね。 - 司会
- もっと無気力な人を呼んでもよかったのかもしれないね(笑)。
- 武田
- 自分たちみたいな考え方のノンケが必要かも(笑)
- 丸吉
- うーん、目的を見つけることと向き合わざるを得ないんだね。話を聞いてて、それこそ逃げ道がないような印象を受けたよ。
孝行オカマ
- 武田
- あと、もう1つ思うところがあって、自分はおそらく奥さんも子どもも作らないから、一般的に親が思い描くような子の幸せ、“結婚して家族ができる幸せ”っていうものを実現できないんだよね。
だけど親には、自分は幸せなんだよっていう証明がしたいというか、何か伝えてあげなきゃっていう使命感がある。
- 井上
- なるほど〜。
- 武田
- 「子どもはいないけど幸せなんだよ」って、何らかのかたちで伝えることができないと、親にちょっと申し訳ない気がしていて。
- 太田
- 親に申し訳ないのもあるし、自分自身もつらいよね。そこでやっぱり「自分の幸せって何だろう……」とか考えちゃう。
- 武田
- そうだね。だけど普段は仕事に追われて忙しくて、そんなことを考える暇もなくここまでやってきちゃいました。あれよあれよと言う間に25歳。アラサーになっちゃった。
- 井上
- あれ、そういえばいつの間にか武田の声がだんだん低くなってきたね。週末の「あたしモード」から平日の「俺モード」に変わってきつつある?(笑)
- 武田
- やだ〜! も〜〜!
近づいてきた月曜日が~〜!!