やる気あり美

ゲイの井戸端会議にノンケが立ち会ってみた

~ゲイの「はたらく」編②~

1

2


ショボめ人生まっしぐら

武田
あのさ、自分の人生、たかが知れたものになるのかなって思ってて、いま(笑)。
太田
あ〜〜。
武田
平日はごくフツーの会社員で遅くまで残業して、土日はといえば家でごろごろするか、彼氏や友達と遊ぶくらい。このまま何もアクションを起こさず働いていたら、同じような生活をずっと続けちゃうんだろうなって思う。
将来そういう生活に満足できてたら別にいいんだろうけど、たかが知れた人生だな、って思ってしまうんだよね。
司会
それを変えたいと思ってるの?
武田
そこなんだよね。たかが知れた人生でもいいのかなって思う自分もいて。そこにセクシュアリティは関係ないんだと思う。
なんていうか、夢のないノンケ男子の話も聞きたいよね。
司会
もっと無気力な人を呼んでもよかったのかもしれないね(笑)。
武田
自分たちみたいな考え方のノンケが必要かも(笑)
丸吉
うーん、目的を見つけることと向き合わざるを得ないんだね。話を聞いてて、それこそ逃げ道がないような印象を受けたよ。

 


孝行オカマ

武田
あと、もう1つ思うところがあって、自分はおそらく奥さんも子どもも作らないから、一般的に親が思い描くような子の幸せ、“結婚して家族ができる幸せ”っていうものを実現できないんだよね。
だけど親には、自分は幸せなんだよっていう証明がしたいというか、何か伝えてあげなきゃっていう使命感がある。
井上
なるほど〜。
武田
「子どもはいないけど幸せなんだよ」って、何らかのかたちで伝えることができないと、親にちょっと申し訳ない気がしていて。
太田
親に申し訳ないのもあるし、自分自身もつらいよね。そこでやっぱり「自分の幸せって何だろう……」とか考えちゃう。
武田
そうだね。だけど普段は仕事に追われて忙しくて、そんなことを考える暇もなくここまでやってきちゃいました。あれよあれよと言う間に25歳。アラサーになっちゃった。
井上
あれ、そういえばいつの間にか武田の声がだんだん低くなってきたね。週末の「あたしモード」から平日の「俺モード」に変わってきつつある?(笑)
武田
やだ〜! も〜〜!
近づいてきた月曜日が~〜!!

関連記事

ホームに戻る

特集

すべての特集を見る

ツイッター