やる気あり美

ゲイチョイス! 好きな『週刊少年ジャンプ』登場キャラBEST3 その①

自意識爆発系オンナ 白川高菜

こんにちは。
やる気あり美の金沢です。

ゲイである僕とノンケ(特に男性)の人たちとの接点になり得るものって何だろうということを考えたとき、
「もしかしてジャンプを毎週読んでることくらいしかないのでは……?」
という考えがアタマをかすめました。

ま、まさかね、とは思ったものの、その後どれだけ考えてもそれ以外のものがなかなか思い浮かばず……。
サッカーも野球も風俗も、興味ないですからね。

そんなわけで、こんなくだらねーことを考えながらジャンプを読んでるオカマが世の中には存在してるんだな、くらいのことを感じてもらえればと、僕が選ぶ『週刊少年ジャンプ』の好きなキャラクターを紹介してみます。

少しでもお楽しみいただければ幸いです〜。

 


第3位

白川 高菜

『ピューと吹く!ジャガー』より


 

第3位はギャグ漫画『ピューと吹く!ジャガー』から、白川高菜。

〔うすた京介:ピューと吹く!ジャガー,2巻,p147,2002,集英社〕

高菜はスター養成校・ガリクソンプロダクション(通称:ガリプロ)のアイドル科に所属しているアイドル候補生。
なのだけど、その性格ゆえになかなか周囲と馴染めずにいるのね。

〔同2巻,p51,2002〕

そんな中、ひょんなことからふえ科メンバー(主人公一同)との鮮烈な出会いを果たし、親交を深めるというふうに話が展開してゆきます。

〔同2巻,p55,2002〕

繰り返されるディスコミュニケーションの悲劇……。

でもここからがふえ科メンバーのスゴいところで、こんなコミュニケーション不全の高菜のことをさっくり受け入れちゃうんだよね。
懐が深くって、なかなかステキじゃない?




〔同20巻,p4-5,2010〕
(ふえ科メンバー:上から、ジャガー、ピヨ彦、ハマー、不動)

 

ではでは、そんな彼女を思わず好きになっちゃうワラなポイント、早速いっちゃうよ〜。ソレ!

 

 

① ネットでよくわかんないアイドル活動をしている



〔上:同4巻,p58,2002 中:同5巻,p25,2003 下:同19巻,p54,2010〕

自己承認欲求を満たすべく、アイドルとしての経験値を積むべくこういう活動をしたいっていう気持ちはよくわかるんだけど、アウトプットがことごとく間違ってるというか、ホントによくわからないことになってんだよね。

何とか自分に自信を持とうと頑張るも失敗する高菜の姿に、ちょっと勇気づけられるかも……。

 

 

② ドMの社長に気に入られる

〔同13巻,p31,2007〕

上の独白は高菜がバイトをしてるパスタ屋に国民的アイドル・上戸矢こね子と事務所社長が来店、緊張がピークを迎えてる場面なんだけど、落ち着きを取り戻そうとするあまり、思考が明後日の方向に……。

アンタそのままいったらヒドイことになるわよ??感満載で私の胸も高鳴るってもんです。


〔同13巻,p33,2007〕

せっかくこね子が話しかけてくれたのにも関わらず、異常な思考回路から繰り出される異常な接客をそのままコンティニュー。

最終的に緊張のあまりミス連発、からのテンパって料理をぶちまけてしまうのでした。

〔同13巻,p36,2007〕

↓その結果

〔同13巻,p37,2007〕

ドM社長の心をがっちりホールドで結果オーライ?

自分をストレートに表現できないばかりに勘違いの連鎖を生み続ける高菜。
けなげさあるかも……。

 

 

③ 自意識のせいで試着すらままならない

〔同8巻,p145,2004〕

これさ、街中で難易度の高い洋服をさらりと着こなすイケメンを見るたびに、
「顔面で強引にまとめ上げたコーデね??」
と思ってしまう私としては、すごくよくわかるんだよね。

似合うかどうかわかんない洋服を着てるところを他人に見られたくないっていうか……

〔同8巻,p143,2004〕

 

 

 

それにしても本当にいいね、高菜は。

やっぱりいいよ……

 

いろんなシーンを振り返ってみて改めてそう思ったんだけど、高菜の何がいいって、彼女のもつ自分自身への自信のなさと、それゆえの自意識過剰っぷりだと思うのね。
あとそれを克服しようとするんだけどことごとく失敗するところも。

自己形成にうっかり失敗しちゃったオカマの私としては、彼女の考え方の道筋やその表出としての言動に対して、それはもう共感につぐ共感、共感オブザ共感なわけです。

いやほらノンケの皆さんって、自己認識と他己認識がわりと一致しやすい環境の中で生きてるわけじゃないですか。
ホモの場合日常生活の中で“自分が本来そうではないもの”として扱われ続けるし、振る舞い続ける必要があるわけだから、どうしてもストレートに自分を表現することができなくて、自己形成に失敗しやすくあると思うんだよね。

だから高菜を見てると、眼前で自分自身が再生産されていることに対する何とも言えない感がもうすごくって……(これ母性?)。

だってさ、もう1回見てよこのシーン。

〔同8巻,p143,2004〕

自意識がいきすぎてまともに社会生活を送れるかどうかギリギリのラインをさまよってるんだよ!?

こんな振る舞いや発言をしたって仕方がない、何も伝わらない(社長には別の何かが伝わったけど)、相手からは妙に思われる、自信をもって振る舞った方が圧倒的にいい。
そんなこと本当は痛いほどわかってるんだよね。
アタマでわかってるけど実行できないから悩んでんでしょこっちはさ。っていう話で。。
日々の暮らしの中での実践を通してしか、そして本当に一歩一歩、ほんの少しずつのペースでしか克服しえない難題に苦しめられてるわけでさ……

そういう意味で、最後の最後まで自信のないアイドル志望であり続けた高菜には、シンパシーだとか親近感、そういう類のもろもろの感情がない交ぜになって結果惹かれる、ということなのかなーと思っている次第です。

はーあ、もっと健全な青少年期を過ごしたかったな、、、

 

そんなわけで、軽めの絶望とともに終わる第1回です。つづく。

 


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