ゲイの井戸端会議にノンケが立ち会ってみた

~ゲイの「はたらく」編④~


こんにちは。
「やる気あり美」金沢です。

ノンケ・ゲイ入り乱れての座談会、ついに最終回です。

最後まで楽しんでいただけると嬉しいです~。

参加者

太田 尚樹
ゲイ。やる気あり美代表。熱いハートの持ち主。
井上 涼
ゲイ。やる気あり美メンバー。ゆるふわアーティスト。
武田
ゲイ。会社員。貴婦人のごとき品格を備える。
金沢 よう(司会)
ゲイ。やる気あり美メンバー。斜に構えすぎ。
丸吉 香織
ノンケ女子。ハイパー仕事できるウーマン。とにかくかわいい。
小泉 翔
ノンケ男子。株式会社TABIPPO創立メンバー。とにかく元気。
阿部 剛平
ノンケ男子。株式会社アドワール創立メンバー。とにかくジェントル。

第4回(最終回)

解決策はオープン化!?


 

左から 小泉翔、太田尚樹、丸吉香織、井上涼、阿部剛平(※武田は今回「顔出しなし」での出演)

 


自分にだけカミングアウトされたらどうする?

司会
話題が戻ってしまうんだけど、カミングアウトについて、「自分にだけカミングアウトされたとしたら、どうする?」ということについてみんなの意見を聞いてみたいです。
「自分にだけ」っていうのは、当事者も自分も所属しているコミュニティのなかで自分にだけ、っていうことなんだけど。
太田
カミングアウトについてよく言われることなんだけど、「カミングアウトのバトンを渡す」っていう表現があって、例えば僕が翔と同じ職場で働いていて翔にゲイだと伝えたら、翔は僕がゲイだと知りながら周囲と接するわけじゃない。そうすると僕が彼女について聞かれたときに、「いやいやコイツはそういうのないんすよ」っていう風に守ろうとする状況なんかが想定されるよね。そのことで当事者側がすごく悩むことがあるんだよね。
カミングアウトをしたら、その相手を苦しませる状況になってしまうから、気軽にカミングアウトしづらいっていう。
丸吉
その人がどうしたいによるかな。別に私は苦しくないよ、全然。
守ってほしければ守るし、逆にもっとオープンにしたいっていう意思があるなら、どうやって広めていくかを一緒に考えるし。
井上
やさしい~(ゲイ一同、感動および拍手!)。
私は職場でオープンにしてたから、上司が社外の人と会うときに「こいつゲイなんで」とか、よけいなことを言っちゃうってことがあったんだよね。ネタにしちゃうというか。「部下がゲイってすごく面白い」と思ったみたいで、全然関係ない文脈でその話をされることがあって、そういうときはどうしたらいいんだろうって思った。
友達なら自分はどうしたいんだって言えるけど、上司くらい距離が離れてるとそれも難しくて。
太田
そうだよね。
井上
社外の人も冗談だと思ったような反応をしてたんだよね。
だから香織ちゃんみたいに、あなたの意思を確認・尊重したいんだよって言ってくれると、すごく助かる気がする。
小泉
そこは上司としてネタにするならせめてうまくやってほしかったね(笑)。
井上
どっちつかずな状態になってしまっても、社外の人に対して「わたし本当にゲイで……」って説明するのも変だし……(笑)。
小泉
「嘘じゃないんです。ゲイなんです」とかあえて言うのもね(笑)。
井上
そうそう。消化しきれないまま残っていく感じで、ストレスだった。
太田
今の話ですごく難しいなと思った点なんだけど、本人の思うネタにされていい具合と、周りの思ってるネタにしていい具合がお互いにわからないっていうのはあるよね。
阿部
どこまでイジっていいのか、ノンケ側も戸惑うかもしれないね。
太田
僕は今実験的に、ノンケの友人とのコミュニティの中でネタにされることを意識してるのね。僕自身がここまでされたら嫌だっていうラインが自分でもわからないから、それを探りながら実践してる。
その答えは今のところ出てないんだけどね。
井上
オカマネタでイジられるとすごく打ち解けられるときもあって、それをもってそれこそ社外の人と一足飛びに仲良くなれたり、いい面もあると思うんだけどね。
太田
そうなんだよね。
井上
それを自分でどこまで活用していけばいいのかわからないまま、会社員生活が終わっちゃった。

 


未知との遭遇! ゲイ―ノンケ間のコミュニケーションルールを作るには

太田
この流れに関連して、僕がずっと重要だと思ってるテーマがあるんだよね。
男女って、初対面のときのルールみたいなものがあるじゃんか。一般的に言語化はされてないんだけど、例えば、初対面で下ネタを女の子に振らないとかさ。女子同士でもあるじゃん。会ったらにこやかに、とか。そういう何かしらのルール。
でもゲイに関してはそういうルールがなくって、お互い何のルールももたないなか、「はい、ファイッ!」みたいに接触がはかられている状況があるなって思っていて。
司会
それはゲイ―ノンケ間での話かな?
太田
うん、そう。ゲイ同士だとそれなりにルールのようなものがあるんだけど、ストレートとの間ではそういうものがないと思うんだよね。
初対面で「僕ゲイなんです」って言われた瞬間さ、どんなネタを振ればいいか困らない? 「もう彼女の話できないじゃん。ハイ終わった~」みたいな。そういう風にストレートを困らせちゃうんじゃないかなって。
井上
そうそう。困らせちゃうんじゃないかなと思うんだよね。
太田
申し訳ない気持ちが芽生えてしまう。
小泉
受け取る側(ストレート側)に全く準備がないよね。知識もないし、接し方も何も知らない。
セクシュアリティのことで悩んだこともないから、真っ白なところにいきなりやって来られても、すごく動揺すると思う。
太田
そうだよね。動揺するよね。
小泉
だから何かしらの提示というか、「そんなに気にしなくてもいい」もそうだし、「協力してほしい」もそうだし、ゲイ側のこういう風に扱ってほしいっていうのがわかったら接しやすくなるんじゃないかな。
丸吉
うーん、太田や涼ちゃんの言う悩みに関しては、心がやさしすぎると私は思うな。
もっと困らせていいと思うよ、ノンケのこと。ノンケ側が受け止められなかったらそれはそれでいいし、受け止めてくれるなら仲良くなれると思うし。
井上
うんうん。
丸吉
一般化するつもりはないけど、ゲイの人たちって繊細な人が多いのかなって思った。
自分のセクシュアリティに悩んだぶんだけ、周りのことをよく見てるし、自分についてもよく考えてるから。私なんかはそこまで他人のことを考えてなかったりするよ。それはみんなの特性であり個性でありいいところであって、ノンケの私たちが学ぶべき部分なんじゃないかな。
だから、ゲイのみんなはもっと主張していいと思う。「僕たち繊細なんでもっとわかってください」って。ワガママとかじゃなくてさ。
司会
なるほど。太田の言うゲイ―ノンケ間でのコミュニケーションにおける「何かしらのルール」を構築していくためには、ゲイ側が要望をきちんと伝えることが必要なのかな。
ただ、ゲイ側としても整理がつかないままにカミングアウトをしている部分があって、勝手な話ではあるんだけど、どうしてほしいと聞かれてもわからないレベルの人も多いんじゃないかな、と思ったよ。
だから、太田が生活の中で実践しているみたいに、お互いにかかわっていくなかでどうすれば気持ちよく過ごせるのか、少しずつ答えを見つけていく作業が必要なのかもしれないね。

 

 

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