やる気あり美

10代LGBTQに会いたい!①

〜19歳・レズビアン(な気がする)女の子とピクニックしてきました〜

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一番悩んだ中学時代、助けてくれたのは、本とネット

太田
なんか、話していると、みづきちゃんがとっても明るくて、元気で安心したんだけど。
井上
したした。
山田
嬉しいよね。
太田
うん。ただ今回この企画に応募してきてくれて、やっぱり悩んだりもしてきたのかな?と思って、そういう話も聞いてもいいかな?
みづき
はい、大丈夫です。
太田
ストレートな質問なんだけど、いつの時期が一番悩んだりした、とかあるのかな。自分がレズビアンだって気付いたときとかびっくりしなかった?
みづき
うーん、中学時代に気づき始めて、そのときは「言えない言えない」って思ってたんですけど、高校のときに周りが美術系の子だったんで、「いいんじゃない?」って子が多くて、すごく気楽に過ごしてたんですよ。
一同
あ〜
井上
じゃあ周りに言ってたってこと?
みづき
友達には言ってました。
太田
あ、言えてたんやね!
みづき
はい。「いいんじゃない、そういう子もいるよ」っていう感じで言ってくれてて。大学も美術大なので、やっぱり美術系の人って「なんでもいいじゃん」っていう風潮があるじゃないですか?
一同
うんうん。
みづき
なので友達関係とかは全然言ってて大丈夫だったんです。
太田
そっかそっか。
山田
中学時代の「言えない」と思ってたときは大変だったね。
みづき
そうですね。周りの子が彼氏とかできていく時期に、言われるんですよ。「みづき彼氏いないの?」って。そのときにモゴモゴ、と。
井上
うん、ちょっと誤摩化すというか。
みづき
あと、中学生のときとかって好きな人を教え合うの好きじゃないですか。「いないの?」って言われて、「教えない」って言うと「いるなら言ってよ!」となり、適当な男の子の名前を言って誤摩化すこととかありました。
太田
あー、“エア好きな人”ね(笑)。みんな経験するよね。
みづき
はい。隣のクラスの人の名前とか言って、周りが盛り上がって。でもずっとその“フリ”してるのは嫌でした。
一同
あ〜〜
みづき
あと、うーん、中学2年から3年の終わりまで好きな子がいたんですけど、誰にも言えないし、本とかネットでひたすら調べて、それでなんとか過ごしていました。
井上
どんな本とかネットとか見てたの?
みづき
牧村朝子さんとか竹内佐千子さんの、文章とか漫画とかを見たりしてレズビアンカップルの話を知ったり、「外の世界はもっと広いんだ」って。
太田
そっか。それは本当に出会えてよかったね。牧村さんも、竹内さんも素敵だもんね。僕は、世代差なのか、そこまで素敵な情報が10代の頃、本とかネットになかった気が……(笑)。
井上
私もそうかも(笑)。
太田
今って、調べると素敵なLGBTの先輩ってたくさん見つけられるから、僕は調べまくるのを推奨したいわ。

 


まず一人に話せると、気持ちが楽になる不思議

山田
あと部活とかで気がまぎれる、なんてこともあったのかな?
みづき
ありました、ありました! 吹奏楽部で忙しかったし、絵がその頃から好きだったので、絵を描くのに没頭したり。
太田
反動で熱中するよね!(笑) あったあった。
井上
そういうのもあって、中学時代は乗り切ってた、という感じかな?
みづき
そうですね。
山田
それで、高校にいったら、友達にカミングアウトできたんだよね?
みづき
そうなんです。自然な感じで、ぽろっと言ってみたら、「いいじゃん」って。そこからは、そんなにふさぎ込んだりもしなくなりました。
太田
なるほどね。誰か一人にでも言えるって本当に大きな節目になるよね。僕も高校時代自分がゲイだと気付いて、バレーと音楽に打ち込んで(笑)、でも大学2回生のときに親友に言えて変わったな。親友ってきっとわかってくれるんじゃないかな、って思うなぁ。涼ちゃんは、身近で最初に言えたの誰だったの?
井上
私は女友達だった。大学二年生くらいのときかな。この人ともうちょっと仲良くなりたいなぁと思って。もっと本音で話したいなって。どんなことを言われたかは覚えてないけど、全然悪い反応ではなかった。
山田
初めてだったら、やっぱり緊張した?
井上
そうだね。この人なら大丈夫だろうと思っていたからましだったけど、緊張はした。私もみづきちゃんと似ていて、スルスルと自然な感じで言ってみたのだけど、言えてだいぶ楽になったね。これでもう思い切って仲良くなれるなぁって。まず一人に話せると、随分変わるよね。

 


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