やる気あり美

ゲイとレズビアンが話し合う、

今までのこと、これからのこと。③

1

2

3

たいきです。

“ゲイ”と“レズビアン”が集まってぶっちゃけトークを繰り広げる座談会。

最終回となる今回は、普段から感じていた“ノンケ”(異性愛者、ストレート)への想い?について話し合います。

 

参加者

太田 尚樹

ゲイ。やる気あり美代表。熱いハートを持つ関西人

やませ

レズビアン。看護学生。女の子同士で結婚式を挙げた既婚女子。

井上 涼

ゲイ。やる気あり美メンバー。ゆるふわアーティスト。

PON

レズビアン。コテコテ関西弁。とにかくポジティブで行動派。

たいき(司会)

ゲイ。やる気あり美メンバー。サラリーマン。


最終回

今日なら言える。ノンケへの“想い”


左から やませ、太田、PON、涼ちゃん  (たいきは顔出し無しでの出演)

ノンケ男子って、自分にとってどんな存在?

たいき
あのさ、太田と以前、ビアンにとっての“ノンケ男子”ってどういう存在なのか気になるよねって話したことがあったけど、あの話PON ちゃんとやませちゃんに聞いてみたいよね。
太田
そうそう。ノンケ男子ってさ、ビアンにとったら恐怖なんじゃないかなと思ってて。
PON
あー。
太田
例えば僕はさ、バレーボールをやってたんだけど、ノンケ男子の球を拾うのって、ちょっと快感だったりしたんだよね。会話では合わないことがあっても、スポーツでは渡り合えたり、勝てたりする、みたいな。身体的に勝てたりするわけ。 でもビアンの子からすると、ノンケ男子って身体的にも相手のほうが強くて、しかも自分を性的な目で見ることがあって、性的欲求も女子より強い存在なわけやん。そんな相手に対して、どんな心象を持ってるのかな、と思って。
やませ
性的欲求は個体差があると思うけど(笑)。でもなんか、男!っていう感じの人は、“私の人生とは関係ない人”って思っちゃうな……。
太田
中高生時代とかはどんな感じだった?
やませ
実は高校の時は男の子と付き合ってたんだけど、しっくりこなかったなぁ。高校生の時って、付き合うことがステータスになっちゃったりもするから、なんか周りにも流される感じで付き合ってたんだけど。けど、なんか怖かった。相手のことが、自分の存在を否定してくる人のように感じたのかな。その時はまだ自分がビアンだって思ってなかったんだけど、私に点数をつけてくる人、みたいな。
PONちゃんはどう?
PON
私は男の人に敵対心をもってるというか、なんか苦手やわ。 太田の言うように、 自分よりも力が強いし、性的欲求も強いから。
井上
性欲が尺度になるんだ?
太田
PONでさえ強いのにね? まだ上いくかー!みたいな?
PON
そうそう。私より上いくんかー、って(笑)。2人になったときに、ちょっと恐怖を感じる時がある。昔、男の人に嫌なことをされたことがあるっていうのもあると思うけど。しかもかなわへんやん。女の子同士で揉めてもそんなに危なくないけどさ、男の人に襲われたら、やられるしか選択肢がないやん。女の子同士やったら走って逃げることができるけど。
一同
走って逃げる(笑)。
PON
でも、女の子なら走って逃げるほど嫌な人はおらへんし。最悪、結構嫌な人でもできるし。
やませ
できるんだ?
太田
関係ない話、やめてよ!(笑)
PON
(笑)。でも、何が言いたいかって、相手が女の人なら、そこまで心の傷にならへんってこと。男の人は違う。絶対にそういうことをされるのは嫌だなって思う。だから、男の人とは過剰に仲良くはならないようになってるかも。
やませ
私もそれは分かるな。逆にゲイの二人にとっては、ノンケ男子ってどんな存在なの?
井上
男子はね、ちょっと苦手かな。最近は、ゲイに理解を示すことがステータス、みたいな雰囲気になってる気がするけど、それでも場所によっては“ありえない”とか“気持ち悪い”とか言われることもあるから、やっぱりまずは警戒しちゃう。この人がどっち派なのか、見極めようとする。まぁ、自分は力も強くないし。
やませ
なるほど。
井上
だから、傷つけられることが多い対象として最初は見てしまうかも。
太田
僕はざっくり言うと“恐怖”なんやけど、“寂しさ”も大きいかな。同調できないというか。例えば恋愛の話って、他人への自己開示という意味もあるし、大事やん。けどそんなときにも共感できないし。
井上
あー、そういう寂しさね。
太田
ノンケの男に合わせられない寂しさというか、疎外感みたいなものがあったりはするかなぁ。期待にも沿えないし、期待にも沿ってくれないっていう集団やから。なんか浮くなーって感じ。
たいき
あるある。もちろんそうじゃない相手もいるけど、よく距離感を感じちゃうんだよね、寂しいことに。

 


関連記事

ホームに戻る

特集

すべての特集を見る

ツイッター